MZ-1500 に QD エミュレータを接続する
Gotek を MZ-1500 で動かすためのまとめ
はじめに
SMC-777 に続いて MZ-1500 です。 MZ-1500 には外部記憶装置として QuickDisk (QD) が搭載されています。 QD は容量 64KB のフロッピーディスクのような形状をしています。 しかし、フロッピーディスクとはことなりトラックなどに分かれておらず、全体が一つのトラックとして扱われます。 また、読み書きに必ず 8 秒ほどかかるという特徴があります。
一般的にはファミコンンのディスクシステムが QD とほぼ同じものとなっています。
GOTEK は以前も扱った通り、一般的には FDD のエミュレータとして用います。 FlashFloppy には QD のエミュレーション用のファームウェアが存在していて、 QD の代わりに使うことが可能です。
今回は MZ-1500 の QD の代わりに GOTEK w/FlashFloppy を接続してみます。
設定&接続
MZ-1500 と GOTEK の接続は、以下の説明を参考にします。 https://github.com/keirf/flashfloppy/wiki/Quick-Disk この中の 10Pin Interface の説明に従って、変換ケーブルを作成します。

本体にマウントするためのマウンタはこちらを使用しました。 先人がいるから簡単だと思ったんだよね…。

イメージの作成
普通はこの状態で、FlashFloppy のファームウェアに同梱されている Blank.qd を使ってフォーマットを行うのですが、 本体の調子が悪いのか、フォーマットや書き込みがうまくいきませんでした。
そこで、強引にエミュレータで使用されている QDF ファイルから QD ファイルを作成することにしました。 QDF ファイルは、QD のイメージの情報をほぼそのまま持っているので、これを MFM でエンコードして QD 化します。
QD ファイルは先頭の 16 バイトヘッダ以降は、ほぼ QD の信号をそのまま LSB-First で記録しているようです。
- ベースは FlashFloppy 付属の Blank.qdを使う
- データは QDF ファイルを LSB-First で MFM エンコードする
- データの位置を調整してベースファイルに埋め込む
この方法で、QD ファイルを作成します。 プロテクトがかかっている QDF ファイルもそのままエンコードしているので、 原理的にはそのまま QD 化が可能です。
超いい加減ツールを作成しましたので、お試しください。
まとめ
- MZ-1500 の QuickDisk を GOTEK/FlashFloppy 化した
- GOTEK/FF で使う QD ファイルに変換するツールも作ったよ