Ender-3 S1 Plus を動かすまで
二台目 3D プリンター Ender-3 S1 Plus をちゃんと動かすまでのメモ
はじめに
TouchBoard をいじっていた時に公式のケースの STL ファイルがあったので、いつものように 3D プリンターで出力しようとしたときのこと。
ん? いろいろ調べてみると、なぜか4層目くらいでベッドとエクストルーダの温度が上がらずに異常終了する。 ベッドだけならともかく両方なので、コントローラがおかしくなったのかもしれない。
初代 3D プリンターは今は亡き GearBest のセールで 1 万 8 千円で買った Anet A8 という機種で、 いろいろ改造しつつ、もう 6 年使っていたものです。
機種選定
というわけで、次の機種を選定。 世の中の安価な 3D プリンターには以下の 2 種類が存在します。
- SLA(光造形) 高精度な出力が得られるが、出力可能な体積が小さい。レジンなので固いが脆い。模型向け。
- FDM(積層造形) 精度はいまいちだが、出力可能体積が大きい。プラスチックなので柔軟性がある。実用物むけ。
自分は電子工作用のケースを出力することが多いため、今回も FDM 機で大型出力可能なものを想定しました。
いろいろ調べると第一候補として出てきたのが Ender-3 Max Neoであります。 出力サイズ 300mm x 300mm x 300mm と一般的な FDM 機より一回り大きいものが出力できます。
Amazon とかで一番安いの探していたのですが、「あれ?Max Neo より S1 Plus の方が安くね?」ということで、急遽決まったのが Ender-3 S1 Plusであります。
こちらの方が世代的にもラインナップ的にも上位機種だと思うのですけど、何でですかね?
やってきた & 組み立てた
マニュアルがどうも不親切。どのケーブルとどのコネクタをつなげばいいのか書いてない。いや書いてなくてもわかるだろということなんだろうが。 電源の 100/200V 切り替えスイッチを必ず確認しろと書いてあるけど、そもそもついてない…。 (日本語マニュアルが入っていたので、日本仕様になっていると信じる)
サイズ的には Anet A8 とあまり変わらない。というか Anet A8 が無駄にでかい。
ファームアップで詰まる
S1 plus の特徴の一つに 160mm/sec の高速出力があるのですけど、 出荷時のファームウェアでは対応していないっぽかったので、更新することにしました。 この機種ではコントローラが 2 つのっているらしく、ディスプレイと本体の両方のファームウェアを更新しないといけません。 まずはディスプレイのアップデート。進捗が赤いバーで表示されるとかいう記事もあるけど。青い画面のまま…。
reddit とかでアップデートがうまくいかないとか書き込みを見かけたので、 とりあえず一旦中断…。
一応バージョンは上がってるっぽいが、印刷でファイルを選択しても先に進まない。
試しに本体もアップデートしてみる…。 ちゃんと印刷できるじゃん。 このへんも不親切だな…。
ベッドレベリングで詰まる
Ender-3 S1 シリーズでは、レベル調整はホイールで行うようになっているが、そもそもどの程度締めたらいいのかわからない。 適当に設定して、レベル調整して動かしていると、出力中に振動で緩んで脱落した…
マニュアルに Z レベル -2.30
が書いてあったので、この設定にすりゃいいのかと思えば、一番きつく締めても隙間がたりない…。
前と同じ位置で調整したけど、出力前に毎回確認しないといけないっぽい。
Thingiverseでずれないようにする部品とかあるので、PETG とか ABS で出力する機会があったら試してみる。
温湿度計をつける
Ender-3 の改造に温湿度計マウントを付けるというのがあった。 手元に同じ型の温湿度計があった(秋月電子の正月福箱に入っていた)ので、これもつけてみる。
今回はとりあえずここまで。
Anet A8 解体するか…。