EN803 で超簡単FMラジオ
aitendo 正月福箱に入っていた EN803 で FMラジオを作る
はじめに
aitendo 正月福箱には、2種類のラジオキットが入っていました。 そのうちの一つが EN803 です。
キットといっても、EN803 とコンデンサx2 と、タクトスイッチ、イヤホンジャックしか入っていませんでした。
回路
EN803 (BK2491 ?)はワンチップ FM ラジオ用の IC です。 aitendo の EN803 販売ページに参考回路図&データシートがありますが、 どう考えても部品が足りません。 しかしよく見ると、オプションとなっているところが多く、かなり省略できることがわかります。
- クロック部分は、水晶やRC なくても、VDD か GND に接続すればいい
- PWD は Option2 を選択して、コンデンサ挟んで GND に接続すればいい
- RST は使わなければ接続しなくていい
- 音量選択を省けば、選局はスイッチ一つで何とかなる
ということで究極的には、PWD 用のセラミックコンデンサと、音声出力用の電解コンデンサだけあればいいことになります。
組み立てる
これをベースに組み立てるのですが、二つの案がありました。
案1: コイン電池サイズで何処でも持ち運べるコンパクトサイズに仕上げる
案2: 据え置き型で長時間駆動可能にする
ざっと消費電流を測ったところ 20mA 程度でしたので、CR2032 だと 10時間ほど動かせることになります。 今回は案2で、バッテリー駆動で100時間以上連続動作することを目標とします。
- 電源はいつもの TP4056モジュール + 18650 LiON 電池を使う
- 音声出力はデカめのスピーカー(秋月300円スピーカー)
- 音量調節用のスイッチをつける
- ブレッドボードで試していた時に不安定だったので、しっかりめのアンテナをつける
一番高い部品がアンテナとか解せぬ。 (今週行ったら売っていなかったので、秋月300円スピーカも弾切れか…)
完成
というわけで、こんな感じです。 ケースは Ender-3 S1 でテスト出力したものを加工しています。 半分がたがたなのは出力中にベッドレベリング用のネジが脱落したためです。
なかみ
外目
白色のケースにしたので、TP4056 基板の LED の状態が外からわかります。
スピーカーの上から布でも貼ってみた目をよくする予定です。